非定型うつの治療の現状【新しい治療法なども確立】

趣味ならできるメカニズム

カウンセリング

職場復帰を目指して

非定型うつは、若くてエリートのサラリーマンが発症することが多く、軽症の内因性うつ病の変異型ともいわれます。抑うつ気分よりも、制止症状が目立つことも多く、恐怖性的心性に関するいくつかの特徴を有している場合が多いです。たとえば、回復してきたので、復職を促すとパニック発作のような恐怖心が出現したりします。そして、最も目に付くのは、帰属意識の希薄さです。会社の一員であることを誇りに感じていない、社内の付き合いはできるだけ少ないほうがいいというニュアンスのことを淡々と表明する人がほとんどです。しかし、これには、いつか来るはずの精神的クラッシュを起こすような挫折に対して、予防線を張るという意味があります。会社は自分にとって大したものではないと準備態勢をとっておき、職場や世間の多様に変化するリズムに翻弄されるのを防ごうとしているわけです。そのうえで、非定型うつの人は、私的生活におけるリズムに固執して、自分のペースを守ろうとします。そのため、仕事はできないけど、趣味ならできるという典型的な特徴があらわれます。非定型うつの人は、自己同一性を仕事以外の領域で保っていることが多く、長年にわたり続けている趣味を持っていることが多いです。さらに、変化への忌避が背景にあるため、自分のペースを乱されることに恐怖を感じている人がほとんどです。そのため、ペースを乱すのが仕事で、そのバランスをとるのが趣味という関係性の人が多くいます。職場復帰を目指すための非定型うつの治療を行うのであれば、精神科と心療内科の違いや医療機関の規模の違いはそう気にすることはありません。それよりも、どのような主治医がいるところを選択するかという視点が必要になります。精神科医として優れている人は、必ずしも職場復帰のための主治医に向いているとは一概に言えないからです。職場復帰を目指す非定型うつの治療というのは、単に薬を処方し、休養を勧めて経過観察をすればいいというものではありません。当人の悩みや職場での心配事をじっくりと聞いて、そのうえで、職場の関係者と復帰の時期などを含めた環境調整を行うことが必要です。特に、帰属意識が希薄で職場復帰に恐怖心を感じやすい非定型うつの場合、これは重要になります。加えて、職場復帰後のフォロー方法などを的確に職場に対してアドバイスできる医師であることも大切です。そのため、5分以上の診察時間を確保できて、話しやすい雰囲気で診察を受けることができるかどうかも受診にあたり大事なポイントになります。そして、非定型うつに至るまでの経緯などを積極的に耳を傾けてくれるかもポイントです。ほかにも、おおよその治療機関や職場復帰の時期の目安を示してくれたり、薬や生活面において説明を行ったりしてくれる医師かどうかも一つの基準になります。

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