非定型うつの治療の現状【新しい治療法なども確立】

自尊心の低さ

悩む男性

精神的な飢えがある

若い世代に多く見られる非定型うつの患者の多くは、自尊心が低いという傾向にあります。自尊心が低いとマイナス思考になりやすく、他人から自分がどう見られているかを非常に気にするようになります。また、些細なことに落ち込むなど、ちょっとした変化への対応力が下手でナーバスです。こういう人は、自身でも自分のことを過小評価しがちです。人は、行動を起こすとき、自分はできる・やる能力があるという自己効力感というものを持っています。その思考により行動力も生まれるのですが、自尊心が低いと自己効力感も低くなりがちです。例えば、一生懸命にやったのに、勉強や仕事でよい成績をおさめられずにひどく叱られるようなことがあると、今度はやる気が薄れてしまいます。そのうえ、もっと成績が下がるので、さらに叱られることになります。この負のスパイラルにはまってしまうと、誰も自分を認めてくれないとマイナス思考から抜け出せなくなることがほとんどです。特に、非定型うつの場合には、背景に恐怖心と焦りがつきまといます。そして、自己効力感はどんどん失われていくことになります。そうなると、焦燥感や不安、恐怖心は強まり、非定型うつを悪化させることになるので注意が必要です。非定型うつの人は、自尊心の低さに加えて、自分をわかってほしいという気持ちが総じて強い傾向にあります。これは今の若者が承認欲求が強いということにもつながり、逆に言えば、非定型うつが若い世代に多い理由にもあたります。その背景にあるのは、幼少期から思春期に、自分を理解してもらえなかったという経験をしてきた人の多さです。その理解してもらえなかったというのは、認めてもらえない、褒めてもらえないという気持ちに通じています。40代や50代と比べると、褒めてもらった経験が少ない人が圧倒的に多く、精神的な飢えを感じていることが発症につながっています。学生時代にテストで90点をとっても、残りの10点を落としたことに対して指摘を受けることが多かった世代などは、発症が多いです。そのような人は、社会に出て何らかのストレスや挫折を経験することをきっかけに、激しい感情が表出します。非定型うつの人は、従来型と比べると気分のアップダウンが激しい特徴があります。些細な注意や叱責を受けた人物に対して怒りを感じたり、うつになったことを親の育て方のせいにすることも多いです。また、父親に対する葛藤が強く、その世代へ無意識に攻撃的になったり、関係がうまく構築できないことがあります。

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